2009.09.12 アート&アクセス 第2回シンポジウム「釜ヶ崎のアートへ」@大阪市立大学都市研究プラザ

大阪市西成区の通称「釜ヶ崎」は日雇労働を行う単身男性が圧倒的に多く、
高齢化、失業、貧困、居住不安定など、さまざまな困難な問題を抱えています。
関西の「近代化」は、このまちの人々の労働に多くを負ってきているのですが、
情報も乏しく近寄りがたいイメージだけが先行しています。釜ヶ崎をゲットー
として囲い込んでしまうのではなく、わたしたちの暮らしの連続線上にとらえたいと思います。
西成にはアートにかかわる多くの市民グループがあります。
アートと意識せずにこれらの活動を行っているところもありますが、「つながり」を
大切にしている点において、アートの力を活用しているといえましょう。それらの活動を豊かな文化資源(リソース)としてとらえ、アートの可能性をさぐります。
アートはコミュニティにおけるコミュニケーションとアクセスを促し、対話の機会を生み出します。こうしたアートの力によって、釜ヶ崎の社会的・文化的「交通」を、よりいっそう豊かにすることができないだろうか、というのが本シンポジウムの出発点です。